子どもの自制心や将来の社会的成果を調査!マシュマロ実験の結果と影響

子どもの自制心や将来の社会的成果を調査!マシュマロ実験の結果と影響

子育て中のお母さんお父さんへ

「子どもが約束を守ってくれない…」
「子どもがなかなか言うことを聞いてくれない」

そんな悩みはありませんか?

本記事では、子どもの自制心と将来の社会的成果の関連性を調査した実験「マシュマロ実験」の結果とその影響を紹介!

子どもの自制心、セルフコントロール力を育てる方法として参考になる記事となっております。

それでは!早速みていきましょう。

1.マシュマロ実験とは?

マシュマロ実験とは?

スタンフォード大学が、1960年代後半から1970年代前半にかけて、子ども時代の自制心と将来の社会的成果の関連性を調査した実験です。

スタンフォード大学が実施したマシュマロ実験には、4歳の子どもたち186人が参加。

2.マシュマロ実験の結果

マシュマロ実験の結果

実験内容は、その子どもたちの前に一つのマシュマロを置き、子どもを部屋に置いていくのですが、その際に次の3つのルールを子どもに伝えます。

①マシュマロはあなたのものである
②実験者が部屋を出てから戻るまでの15分間、マシュマロを食べてはいけない
③マシュマロを食べなかった場合、もう1つのマシュマロがもらえる

上記のルールをもとに実験を行った結果、実験者が戻ってくるまで我慢をして、2個目のマシュマロを手に入れた子どもは最終的に3分の1ほどといった結果に。

また4歳の子どもたちが22歳になった際に行われた追跡調査では「マシュマロを食べなかったグループ」は、「マシュマロを食べてしまったグループ」よりも年齢を重ねても自制心を持っていることがわかりました。

具体的には「マシュマロを食べた子ども」と「最後まで食べなかった子ども」では、大学進学適性試験(SAT)の点数が、トータルスコアで210点も違うことや収入も高かったことが分かっています。

また、45歳までの追跡調査でも我慢したグループは自制心があると示されました。

ざっくりとまとめると、マシュマロを食べなかった子どものほうが自制心があり、収入も高かった。

3.最新の研究で分かったこと

最新の研究で分かったこと

最新の研究では、自制心ではなく、むしろ社会的・経済的な背景が、子供の将来の成功において長期的に重要な要素であることが示されました。

また経済的にきびしい家庭の子どもたちは、そうでない家庭の子どもたちに比べて、2つ目のマシュマロを得るためのモチベーションが低くなってしまうということも示されています。

経済的にきびしい家庭の子どもたちの場合、常に「今日は食べ物があっても、明日はないかもしれない」という不安を抱えており、「マシュマロがもらえない」と考えてしまう可能性があります。

このように自制心や我慢じゃなく、経済的な環境が要因になっていることが実験結果でいわれていますが、そのほかに経済的に余裕のある家庭の場合、「親がきちんと約束を守って、マシュマロをくれること」が挙げられます。

4.マシュマロ実験から感じたこと

マシュマロ実験から感じたこと

実は経済的な環境はほんの一部の問題で、

  • 親がきちんと約束を守ってくれる
  • 頑張ったことが評価してもらえた

そんな体験が重要なのかなと感じます。

子どものしつけのために「宿題したらおもちゃ買ってあげるから!」「テストでいい点数とったらゲーム買ってあげるから!」といった「約束」を子どもとすることもあると思います。

大人からすると、小さな約束でも、子どもからすると大きな約束です。

約束を守ってもらえなかった子どもは「将来に期待しないほうがいい」「どうせ裏切られる」といった諦めの感情を身につけてしまう可能性があります。

そのためにも、まずは親が小さな約束でもしっかり守ることが重要と感じます。

もし約束を破ってしまった場合は、子ども扱いして簡単に謝らず、きちんと信用を取り戻すために努力しましょう。

以上となります。
本記事が、お母さんお父さんの子育てにお役に立てれば幸いです。

参考元

マシュマロ実験

子どもの自制心は成績にも影響する? マシュマロ実験で分かったこと

子どもの自制心が将来を左右するという「マシュマロ実験」が再現に失敗、自制心よりも大きな影響を与えるのは「経済的・社会的環境」

ひろゆきが断言「子どもとの『小さな約束』は絶対に守れ!」そのワケとは?

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