小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、以下のようなお悩みを抱えている方も少ないのではないでしょうか?
- 「お箸や鉛筆の練習っていつから始めるべき?」
- 「どうすれば正しくお箸を使えるようになるの?」
- 「小さい頃からあまり手や指の使い方が上達していない…」
今回の記事では、以上のような疑問やお悩みをお持ちのお父さんお母さんにおすすめ!
お箸や鉛筆の正しい持ち方はもちろん、手や指の発達に繋がる内容を解説いたしますので、ぜひご参考ください。
お箸や鉛筆の練習っていつから始めるべき?
結論、お箸や鉛筆を使い始める年齢は、お箸が3歳半〜4歳、鉛筆が3歳と一般的に言われています。
学研教育総合研究所の調査によると、約6割の保護者が、入学前に身につけさせたいこととして「鉛筆を正しく持てること」を挙げています。
ただ、あくまで目安ですので、興味を持った時や子どもの様子に合わせて練習してみるのがよいかと感じます。
発達が追いついてない状態で始めてしまった場合、間違った持ち方を覚える可能性があるので、無理強いは禁物といえます。
どうすれば正しくお箸を使えるようになるの?
では、お子さんがお箸や鉛筆に興味を持ち始めた、年齢的に練習を始めようと考えている親御さんへ以下で正しいお箸の持ち方を解説いたします。
ちなみにお箸と鉛筆の持ち方を握る形はほとんど一緒です。
お箸の持ち方をマスターしてもらうと鉛筆にも応用がききますので、以下の画像を参考にぜひご確認ください。
上にある箸
上にある箸は、「鉛筆持ち」といわれます。
鉛筆持ちは、親指・人差し指・中指で箸を支える持ち方です。
鉛筆の正しい持ち方でもあるので、うまく鉛筆を持てていないお子さんは、こちらの持ち方から練習すると良いかもしれません。
下にある箸
下の箸は、中指と薬指のあいだに入れ、親指の付け根ではさんで固定します。
下の箸は、はさむときも動かしません。
正しい箸の位置
箸の位置は、箸先から約3分の2の部分を持つことが正しいとされています。これは大人も子どもも関係なく同じ部分を持ちます。
以上が正しいお箸の持ち方になります。
子どもたちを含めて、親御さんの方でも正しいお箸の持ち方に自信のない方は、この機会にお子さんと一緒に練習するといいかもしれません。
正しいお箸の持ち方は手指から脳の発達まで期待できる
正しくお箸を使う際に使う手や指の細かい動きは微細運動と呼ばれています。
京都府立大(平成25年)の研究によると、手指の微細運動機能は3〜5歳に発達が確認でき、この時期に箸の使い方も上達すると考えられております。
また指先や手には神経がたくさん集まっていることもあり、手や指の発達は脳の発達にも大きく影響することから「手は第二の脳」と言われています。
正しいお箸を持ち、使うことは、脳の発達にも繋がるといえます。
加えて、正しく鉛筆を持ち使うことは、良い姿勢や両目の視力の偏りを予防することにも繋がります。
さらに親指、人差し指、中指を自由に動かすことで指の巧緻性を高めることができ、指先が器用になることが期待できます。
「認知機能の成長に繋がる!手や体を使うことで得られる学びとは?」の記事にて、手指の動きと脳の発達の関連性について少し紹介していますので、ご参考ください。
ただ、中にはお箸や鉛筆をうまく持てないお子さんもいらっしゃると思います。
そういったお子さんには、以下で紹介する遊びから始めてみることで、正しいお箸の持ち方を習得できるかもしれません。
お家で手指の発達を促す!3つの遊び
以下の遊びは手や指の発達に繋がるおすすめの遊びです。
新聞紙遊び
新聞紙を掴む、ちぎる、丸める動作は手指の発達が期待できます。
また各動作の際によって、視覚や聴覚も刺激されるので、一石二鳥の遊びともいえます。
ねんど遊び
ねんど遊びには、「手のひらでねんどを丸める」「指先でねんどを掴む」「伸ばす、ひねる」などの動作が生まれるため、手や指の発達を促すことが期待できます。
また子どもたちの創造力を育むこともできるので、おすすめです。
お絵かき
お絵かきは指先を使った細かな動きにより、手指の発達が期待できる遊びです。
さらに好きな色を選び、頭の中にあるイメージを描くことから想像力や色彩感覚を育てることもできます。
上記3つの遊びは、まだうまく箸や鉛筆を持つことができないお子さんの手指の発達が期待できますので、ぜひご参考ください。
最後に
今回の記事では、
- 「お箸や鉛筆の練習っていつから始めるべき?」
- 「どうすれば正しくお箸を使えるようになるの?」
- 「小さい頃からあまり手や指の使い方が上達していない…」
といった疑問やお悩みをお持ちの親御さんへ、
正しいお箸や鉛筆の持ち方を含め、手指の動きが影響する脳の発達、手指の発達を促す遊びをご紹介いたしました。
ご紹介した内容を参考いただき、今お持ちの疑問やお悩み解消に活用いただけますと幸いです。
参考文献
・京都府立大学(平成25年)「幼稚園における箸の持ち方に関する食育活動の実施と評価」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajscs/25/0/25_31/_pdf
・認知機能の成長に繋がる!手や体を使うことで得られる学びとは?
https://wellnesstraining.jp/info/archives/1627
・指先を鍛えよう!手指の発達に効果的な遊びとおもちゃ10選
https://chiikugangu.jp/blog/toy/hand-development-play
・微細運動(びさいうんどう)とは?乳幼児の手指の発達目安や、発達障害(神経発達症)がある
子どもに多いつまずき、トレーニング方法も紹介
https://h-navi.jp/column/article/35028508