「子どもの発達にいい正月遊びを知りたい」
「大人も子どもと一緒にできる正月遊びを知りたい」
今回の記事では、そういった方に向けて「正月にする遊びとその効果」を紹介いたします。
せっかくの年末年始の休み!
お家でゲームやスマホといった手軽な遊び方もいいですが、季節感のある伝統的な正月遊びをすることで普段とは違った、そんな新鮮な体験ができます。
また正月遊びには、子どもたちの発達や成長に繋がる要素が沢山あります。
大人も子どもと一緒になって楽しむことができる遊びも多いので、ぜひご一読いただけますと幸いです。
それでは!以下で紹介してまいります。
子どもの発達に繋がる正月遊び5選
子どもの発達に繋がる正月遊びの中から次の5つをご紹介いたします。
- 凧揚げ
- 羽根つき
- こま回し
- かるた
- 福笑い
以下でそれぞれ解説いたします。
『凧揚げ』から得られる効果
凧を揚げるコツの1つとして、長い間走り続ける必要があります。
そのため、相当な運動量により、子供の体力向上に繋がります。
加えて、凧をうまく揚げるためには、風をうまく掴むための「創意工夫する力」や凧糸を出し引きする「調整能力」も鍛えることが期待できます。
「自然相手にああでもない、こうでもない」と試行錯誤する経験は、スマホやゲームなどのデジタルな遊びからはなかなか得られない、新鮮な体験になるでしょう。
『羽根つき』から得られる効果
「羽根つき」は、羽子板を持った二人が向かい合い、互いに羽根を打ちあう「追い羽根」と、一人で落とさずに何回続けられるかを競う「揚げ羽根」があります。
そんな「羽根つき」には、自分と羽根との距離感を把握する「定位能力」の成長が期待できます。
また、手足の動きと用具などを、視覚と連携させて使いこなす「識別能力」を育てることも期待できます。
テニスやバドミントンと似た部分もあるので、親子で簡単に楽しめる正月遊びの1つです。
『こま回し』から得られる効果
こま回しをする際は、指先と手首をうまく使い、紐を巻きます。
そして肩、肘、手首、腰、足と全身を同時に動かし投げることが必要となります。
この一連の流れをおこなう際に、手首や指先を細かく使う「微細運動」や目から入ってきた情報と身体の動きを連動させる「目と手の協調性」、また肩から足まで体全体を使って投げることで「バランス感覚」を育てることができます。
コマ回しには、これら一連の流れの中にある「微細運動」や「目と手の協調性」、「バランス感覚」が作用し、子どもの発達に良い効果が期待できるとされています。
引用元:「コマ回し」が子どもの発達に効果的ってご存知でしょうか?
子どもはもちろん、大人にとってもなかなか難易度が高く感じる部分もあるかもしれませんが、こちらも普段とは違った楽しい正月遊びの1つと言えるでしょう。
『かるた』から得られる効果
言葉の勉強になる「かるた」は、ひらがなの練習中のお子様にもおすすめの正月遊びです。
的になる札を「目で探し、狙いを定め、取れた」という達成感から、もっと勝てるようになりたい、読めるようになりたいとの学習意欲の向上にも繋がります。
また「かるた」を通じて「見る力」はもちろん、「聞く力」の発達も期待できます。
「見る力」については、「「ビジョントレーニング」って視力回復とは違うの?」をご覧ください。
加えて、数人でおこなう遊びなので、協調性や社会性、コミュニケーション力などの向上にも繋がる遊びと言えます。
引用元:今と昔の遊びの違いはなに?子どもの発達に与える影響を紹介
『福笑い』から得られる効果
「福笑い」は、出来上がった顔を見てみんなで笑い合うことから「笑う門には福来たる」という縁起にも良い遊びとして知られています。
「福笑い」は、目を閉じた状態、顔のパーツを選んで配置していくなかで「空間把握能力」と「記憶力」の向上が期待できます。
特別な知識やテクニック、運動能力は必要なく 、老若男女問わずに楽しめる正月遊びの1つです。
まとめ
このように正月遊びには、子どもの発達や成長に繋がる要素が沢山あります。
また子どもだけでなく、大人も一緒になって楽しめるものが多いのも魅力的です。
スマホやゲームなど手軽な遊びに慣れた子どもにとっても、普段する遊びとは一風変わった魅力に溢れているので、現代の遊びからは得られない発見や体験に繋がる機会にもなると言えます。
以上、「正月にする遊びとその効果」となります。
年末年始の遊びにご活用いただけますと幸いです。
参考
お正月遊びはメリットだらけ! 体力、記憶能力、空間把握能力を向上させるには?