子育て中のお父さんお母さんへ
「子どもの元気がない」
「なんだか、いつも不安そう…」
「うまくコミュニケーションがとれない」
そんな子どもに元気がない時、親はどうすればいいの?と悩んでいる方もいらっしゃると思います。
本記事では、子どもが元気ハツラツに過ごすために「子どもの自己肯定感をあげる5つの習慣・方法」を紹介します。
その他「自己肯定感が高い子どもと低い子どもの違い」や「子どもの自己肯定感を下げるかもしれない5つの原因」についても紹介していますのでぜひご確認ください。
また「「まごわやさしい」で子どもの発育・発達に良い食育を紹介!」では、子どもの発育・発達が期待できる食育を紹介しています!
食生活も見直したい方は、ぜひこちらもご参考ください。
それでは、早速みていきましょう!
1.自己肯定感を上げる5つの習慣
子どもの自己肯定感を上げるには、以下5つの習慣や方法があります。
- 小さなことでも褒めてあげる
- 失敗しても挑戦したことを認めて褒める
- 家庭内や日常生活で役割を与える
- 自然体験に触れる
- 子どもの話を聞く
運動、自然、読書、学習など。子どもの知的好奇心が向く方向はそれぞれ違います。
今からでも実践できる内容となっておりますのでぜひご確認ください。
1-1.小さなことでも褒めてあげる
文部科学省のデータによると、子どもは親に褒められることで「自分らしさ」を感じる傾向があると分かっています。(参考元:資料3-2 自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓く子どもを育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上|文部科学省)
また自分らしさを感じることで、自己肯定感が高くなる傾向があります。
このとき、結果や成績など目に見えるものだけでなく、些細なことを褒めるようにしましょう
例えば、「〇〇の〇〇が凄いね!」と具体的に褒めると、子どもは自分が頑張った部分をしっかり認めてもらえたと感じやすくなります。
こういった経験により、子どもの自己肯定感がさらに高まることが期待できます。
1-2.失敗しても挑戦したことを認めて褒める
子どもが色んなことに興味を持って挑戦し、その結果として失敗することはよくあります。
その際に叱ってしまうと、子どもの自己肯定感を下げる可能性があります。
たとえ失敗しても、その過程で努力や工夫をしているはずです。
その努力や工夫した部分を見つけて、挑戦したこと自体をしっかり認めてあげましょう。
1-3.家庭内や日常生活で役割を与える
文部科学省のデータによると、子どもの自己肯定感を高めるためには、子どもに役割を与えるのも1つの習慣といえます。
役割を与えることで、自立心や責任感が育まれるだけでなく、自分の行動が周囲にどのような影響を与えるかを学ぶことができます。
また、役割を果たすことで成功体験となり、自己肯定感の向上に繋がります。
そのため、家庭でも日常生活の中で、子どもの年齢に合わせた役割を与えることが大切といえます。
例えば、食卓の準備を手伝ったり、おもちゃの片付けを任せたりすることで、自分が家族の一員として貢献していることを実感できるでしょう。
1-4.自然体験に触れる
文部科学省のデータによると、自然体験や生活体験が豊富な子どもは、自己肯定感が高い傾向があることが分かっています。
また、自己肯定感だけでなく、道徳観や正義感も高まりやすいことがわかっているので積極的に自然体験を取り入れるのも良いかもしれません。
キャンプや登山、川遊びといった自然の中での遊びを体験することで、日常生活では得られない貴重な経験を積むことができます。
これらの体験を通じて、生命や自然を尊重する心や、環境保全の大切さを学ぶこともできます。
1-5.子どもの話を聞く
子どもが話をしたい時に、真剣に向き合って話を聞いてあげることで、子どもは安心感を得られます。
自分のありのままを認められる経験は、子どもの自己肯定感を高めるのにとても効果的です。
子どもの話がよくわからなくても、できるだけ話を遮らずに最後まで聞いてあげましょう。
2.自己肯定感が高い子どもと低い子どもの違いは?
自己肯定感が高い子どもと低い子どもの違いの一つとして、「自己有用感」が挙げられます。
自己有用感とは、他の人から評価されることで生まれる自己肯定感のことを指します。
自己有用感が高い子どもは、自分に自信を持つだけでなく、自分を良いと評価してくれる人を大切にするため、人間関係も良好に保ちやすくなります。
逆に、自己有用感が低い子どもは、自分や周囲の人を信頼できず、否定的な考えを持ちやすくなります。
文部科学省のデータによると、自己肯定感が高い子どもは自己有用感を強く意識している傾向があることがわかっています。(参考元:資料3-2 自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓く子どもを育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上|文部科学省)
3.子どもの自己肯定感を下げるかもしれない5つの原因
次の5つは子どもの自己肯定感を下げてしまう可能性があります。
- 他の子どもと比較する
- 怒る・怒鳴る
- 正論で責め立てる
- 子どもの人格を否定する
- 保護者自身の自己肯定感が低い
上記5つに当てはまる方はもちろん。
今後の子育ての参考にしたい方はぜひご確認ください。
以下でそれぞれ解説します。
3-1.他の子どもと比較する
子どもを褒めたり叱ったりする時に、他の子どもと比べてしまうのは避けるようにしましょう。
他の子どもと比べることで、子どもの自己肯定感を下げてしまう恐れがあります。
また誰かと比較する考え方は、劣等感を生みやすくし、自尊心や自己肯定感を低くしてしまいがちです。
例えば、「お兄ちゃんはできるのに、どうしてあなたはできないの?」ではなく、「昨日より上手にできたね!」といったように、子ども自身の成長や努力に焦点を当てた言葉を使うことが大切です。
3-2.怒る・怒鳴る
子どもが間違ったことをした時に、一方的に怒鳴るのは避けましょう。
怒鳴られると、その経験が子どもの中で悪い記憶として残ってしまいます。
この悪い記憶が残ると、子どもは「怒られるからやらない」「否定されるからやらない」という気持ちに陥りやすくなります。
また意欲だけでなく、自己肯定感も下がってしまいます。
まずは怒鳴るのではなく、冷静に子どもの話を聞いてあげましょう。
子どもの意見や気持ちをしっかり受け止めてあげることで、子どもは安心して自分の考えを表現できるようになります。
ついつい怒ってしまう方は「【怒りやイライラと上手に付き合う】子育てに使えるアンガーマネジメント」にて、アンガーマネジメントを紹介していますのでぜひご確認ください。
3-3.正論で責め立てる
逃げ道のない正論で責められると、子どもは反論できずに自己肯定感が下がってしまうかもしれません。
子どもに注意する際には、正論で責めるのではなく、保護者自身の考えや気持ちを伝えるように工夫しましょう。
例えば、「こういう理由で心配しているんだよ」とか「あなたのためにこう考えているんだ」といったように、親の考えや気持ちを伝えることで、子どもも納得しやすくなり、自己肯定感を保ちながら話を聞くことができます。
3-4.子どもの人格を否定する
叱る時に子どもの人格を否定するような言い方は、子どもの心を傷つけてしまう可能性があります。
自分を否定されたと感じると、子どもの自己肯定感が下がってしまいます。
そのため、子どもの言動や人格を否定しないように注意しましょう。
例えば、「あなたはダメだ」といった人格否定ではなく、「この行動は良くないよ」と言い換えるといった伝え方を工夫しましょう。
3-5.保護者自身の自己肯定感が低い
子どもの自己肯定感には、保護者の自己肯定感が大きく影響することがあります。
保護者が自己肯定感を高く持っていると、子どももその姿を見て自己肯定感を高めやすくなります。
そのため、子どもだけでなく、保護者自身も自己肯定感を高めることが大切といえます。
保護者自身がポジティブな姿勢を見せることで、子どもも自然と自己肯定感を持てる期待ができるでしょう。
「【能力発揮】長所を中心に伸ばす効果とその方法を紹介!」では、自己肯定感が上がりそうな方法を紹介しています。
あまり自己肯定感が高くない方にオススメです。
まとめ
子どもの自己肯定感を上げるには、
- 小さなことでも褒めてあげる
- 失敗しても挑戦したことを認めて褒める
- 家庭内や日常生活で役割を与える
- 自然体験に触れる
- 子どもの話を聞く
といった5つの習慣・方法があります。
自己肯定感が高い子どもと低い子どもの違いの一つとして、「自己有用感」が挙げられます。
以下の5つは、自己肯定感を下げてしまう原因になりかねませんので注意しましょう。
- 他の子どもと比較する
- 怒る・怒鳴る
- 正論で責め立てる
- 子どもの人格を否定する
- 保護者自身の自己肯定感が低い
以上となります。
お子さんが元気ハツラツに過ごせる!そんな日常生活に活用いただけますと幸いです。
参考元
資料3-2 自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓く子どもを育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上|文部科学省
青少年の体験活動の現状について‐文部科学省生涯学習政策局青少年教育課