前年比3倍の見込み!?増える発達障害に有効かもしれない2つのトレーニング

前年比3倍の見込み!?増える発達障害に有効かもしれない2つのトレーニング

今回の記事では、学校関係者の方より伺った『2024年度に向けての公立中学校の特別支援・通級指導の事前調査によると、受講見込み数が前年比3倍の見込みとなっている』というトピックについてご紹介いたします。

予想される見込み数とはいえ、増加率が前年比より3倍という数字…。

幼児期を含め、小中学生の子どもをお持ちの保護者の方にとっては、他人事のようには思えないかもしれません。

また上記のような予想される状況に関しては、「物心がついた時からのコロナ禍におけるマスク生活」が要因になっている可能性があるとも言及されていました。

実際、「新型コロナウィルス感染症パンデミック中に病院で働いていた医療従事者を対象とした横断研究」では、参加した合計343人の医療専門家より長時間のマスク使用による悪影響が報告されています。

報告のなかでは、参加した343人のうち23.6%が長時間のマスク使用による「認知機能障害」や「見当識障害」を引き起こしたことが分かっています。

引き起こした各障害を簡単に解説しますと、以下のような特徴になります。

・見当識障害…記憶障害と並んで早くから現われる障害。時間に関する見当識が薄らぐと、長時間待つことや予定に合わせて準備することができなくなります。

・認知機能障害…言葉を記憶したり、物事に注意を向けたり、それに基づいた行動や作業が困難になる状態。 つまり、知覚機能、記憶機能、注意機能、実行機能などの脳機能における障害と言えます。

2023年で約3年目を迎えるマスク生活ですが、学校での授業や部活動でもマスク着用が徹底されていると仮定した場合、それらの積み重ねにより2024年度に向けての特別支援・通級指導の受講見込み数が2022年より3倍増加と予想されていていも、あまり驚きはないかもしれません。

実際、厚生労働省が発表した「平成28年生活のしづらさなどに関する調査」の結果によると、医師から発達障害と診断された人は、48万1千人と推計されてます。

また文部科学省が2022年に実施した調査では、全国の公立小中学校の通常学級に、発達障害の可能性のある児童生徒が8.8%いることが分かっています。加えて、10年前の前回調査より2.3%増えているとのことです。

そこで本記事では、以上のような予想される状況や実際の現状を考え、これからの時代を生きるためのトレーニングとして「ビジョントレーニング」と「メンタルウェルネストレーニング」をご提案させていただきます。

以下でそれぞれ解説してまいりますので、今後の子育てや日常生活に是非ご活用ください。

これからの時代を生きるためのビジョントレーニングとは?

これからの時代を生きるためのビジョントレーニングとは?

「ビジョントレーニング」とは、「見る力」を高め、勉強や運動、集中力における「基礎能力」の向上 が期待できるトレーニングになります。

また「見る力」とは「目で見た情報を正確に集め、それを脳で理解し、体で反応していく」 このような総合的な力を「見る力」といいます。

「ビジョントレーニング」を行うと、適切な目の使い方が身につくので、 「目」と密接な関係がある「脳」もうまく使えるようになり、基礎能力が培われ、効果的な学習が期 待できます。

「ビジョントレーニング」って視力回復とは違うの?」から簡単なビジョントレーニングが体験でき ます。

またビジョントレーニングは、子供たちの発達面の課題解決に活用されるトレーニングとしてはもちろん。その他、アスリートやプロスポーツ選手の身体能力発揮にも使われています。

実際、視覚と脳機能を鍛えるトレーニングとしてWBCで活躍されたプロ野球選手の村上選手も取 り入れられていました。

詳しくは「WBC日本代表の村上選手も取り入れていた!視覚と脳機能を鍛えるトレーニングについて」をご覧ください。

以上のような効果が期待できるため、2024年に予想される特別支援・通級指導の受講数が上がる状況や発達障害と診断される方が増えている現状に対してビジョントレーニングを提案させていただきました。

健康維持~願望実現まで活用できるメンタルウェルネストレーニングとは?

健康維持~願望実現まで活用できるメンタルウェルネストレーニングとは?

以下、ウェルネストレーニング教室より抜粋。

メンタルウェルネストレーニングは「問題が起こる前に自力で予防する=セルフケア」トレーニングであり、日常生活の中に取り入れることで「自力で心身の調子を整える」ことが出来るようになる、実践的かつ予防的なトレーニングです。

トレーニング内容は、長年の実績に基づいた「予防のためのメンタル改善と向上のプログラム」として体系的に構成されており、次の3つの特長を持ちます。

①すぐに始められる
②短時間で取り組める
③大人数でも一斉に実施できる

このように、個人活用はもちろん。
家庭や職場などの様々な場面において、健康維持~願望実現に至るまで、幅広く活用することが可能です。

引用元:ウェルネストレーニング教室とは?

低気圧による不調をメンタルウェルネストレーニングで予防しませんか?」の記事では、現在のメンタルヘルスの状態が知れるエゴグラムを含め、メンタルの不調の予防に繋がるメンタルウェルネストレーニング(MWT)をもうすこし詳しく紹介しています。

是非、この機会にご覧いただけますと幸いです。

またYoutubeでは「メンタルウェルネストレーニング協会」からメンタルウェルネストレーニングを体験できる動画が投稿されています。

5分ほどで行えるトレーニングもあるので、起床後や就寝前の時間などに是非ご活用下さい。

最後に

特別支援・通級指導の受講見込み数が前年比3倍になる予想や厚生労働省や文部科学省によって分かった発達障害と診断される子どもが増えている現状。

これらの現状を考えた時に、小学生や中学生の場合、年齢的にまだまだ落ち着きがなかったり、勉強が苦手だったりと様々な悩ましい特徴が目立つ時期という理由だけで発達障害と診断されたお子さんもいらっしゃると感じます。

また、ここ数年で急増していることからスマホやゲームの普及、コロナ禍でのマスクはもちろん、お家時間が増えたことによって、目を含めた身体の使い方が育っていないことも考えられます。

今回の記事では、前述した様々な可能性があるなかで「ビジョントレーニング」や「メンタルウェルネストレーニング」を日々の暮らしに取り入れていただくことで、お子さんの発達面の課題解決や心身の健康に繋がる。

そんな期待が持てる2つのトレーニングですので、今後の子育てや日常生活に是非ご活用いただけますと幸いです。

参考

小中学生の8.8%「発達障害の可能性」、10年前から2.3ポイント増…理解進み顕在化

Adverse Effects of Prolonged Mask Use among Healthcare Professionals during COVID-19

子どもに生きる力を与えるビジョントレーニングについて

平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)

目や身体の使い方が未熟で発達障害と診断されている子が結構いる。

発達障害(ADHD・学習障害・自閉症)と診断される子供が急増!?統計まとめ

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