緑内障と白内障の違いは?ビジョントレーニングに期待できる効果も

緑内障と白内障の違いは?ビジョントレーニングに期待できる効果も

「緑内障と白内障の違いってなに?」
「緑内障や白内障の症状がひどくなっている…」

と、悩んでいる方へ!

本記事では「緑内障と白内障の違い」をはじめ、それらの症状に「ビジョントレーニング」でできることを紹介いたします。

また、目に良い生活習慣も合わせて紹介していますので、ぜひご参考ください。

それでは、早速みていきましょう!

1.緑内障と白内障の違いとは?

緑内障と白内障の違いとは?

緑内障は眼圧が上がることで視神経に障害が起き、視野が狭まったり欠損したりします。

それに対して、白内障は水晶体が白く濁る病気で、目がかすんだり視力が低下します。

どちらも治療方法がありますが、進行すると手術が必要になる場合があります。

以下でそれぞれの具体的な症状を簡単かつシンプルに解説いたします。

「2つの病気の違いが知りたい!」「最近、目の不調が気になる…」といった方はぜひご確認ください。

1-1.緑内障の症状

以下、緑内障の主な症状となります。

  • 視野(見える範囲)が少しずつ狭くなる
  • 視神経の障害がゆっくりおこる

急性の緑内障では、目の痛みや頭痛、吐き気など激しい症状がおこると言われています。

また視野が狭いと自覚できたときは、症状が進行していることが多い傾向にあります。なお、緑内障は完治できないため、症状が進行しないようにするための治療方法が取られています。

1-2.白内障の症状

以下、白内障の主な症状となります。

  • 視界がぼやける
  • 視力が下がる
  • 目が疲れやすい
  • 光をまぶしく感じる
  • 暗いときと明るいときで見え方が違うなど

白内障は早めに治療することで、視力回復し、失明の可能性は低い傾向にあります。

以下では、これらの症状にビジョントレーニングでできることを紹介いたします。

2.緑内障・白内障にビジョントレーニングでできること

緑内障・白内障にビジョントレーニングでできること

本章では、緑内障・白内障に対してビジョントレーニングでできることはもちろん。

「そもそもビジョントレーニングってなに?」
そんな疑問にもお答えしていきます。

ご自身の状況にあわせてぜひご参考ください。

2‐1.そもそもビジョントレーニングとは?

「ビジョントレーニング」とは、目で見た情報を正確に集め、それを脳で理解し、からだで反応していく。

こういった「見る力」を育てるトレーニングです。

そんなビジョントレーニングを行うことで、目と脳と体の連携が高まり、脳の活性化が期待できます。

具体的な効果は、

  • 見る力を育てる
  • 学習能力や認知能力の向上
  • 運動能力の向上

などがあります。

日本ではあまり知られていないトレーニングですが、アメリカでは脳を活性化するために開発されたトレーニングの一種と知られています。

近年では、2023年のWBC日本代表に選抜された選手も取り入れています。

詳細はこちらからご覧ください。

2-2.緑内障に対して

ビジョントレーニングを行うことで、以下の緑内障の症状に効果が期待できるかもしれません。

  • 視野(見える範囲)が少しずつ狭くなる
  • 視神経の障害がゆっくりおこる

これらの問題に直接的な効果があるとは言えませんが、ビジョントレーニングによる目の運動がリハビリやケアにつながることは期待できるかなと感じます。

またビジョントレーニングの効果には、対象の周辺を見る機能である「周辺視」を鍛えることもできます。

これらの理由により、ビジョントレーニングを取り入れることは緑内障になにか良い効果が期待できると感じます。

2-3.白内障に対して

一度、白内障で濁ってしまった水晶体はビジョントレーニングではどうにもなりませんが、以下白内障で起こる症状に対しての効果は期待できるかもしれません。

  • 目が疲れにくくなる
  • ピントが合うようになる
  • 認知機能の向上

これらの視覚機能の低下は、眼筋の衰えが原因であることが多いため、ビジョントレーニングを取り入れることで、取り戻せたり、維持することが期待できると感じます。

ちなみに「大阪大学 蛋白質研究所 分子発生学研究室の研究グループ」の研究では、動体視力の衰えが老化に伴う視覚能力の低下のメカニズムの解明につながるものを米科学誌「Cell Reports」に2月5日(米東部時間)付けで公開されています。(参考:老化に伴う動体視力低下のメカニズムを解明~神経細胞が決まった位置にシナプスを形成するのには意味があった~

直接性はないものの、動体視力を鍛えることができるビジョントレーニングを取り入れることとで、似た効果が期待できるかなと思います。

3.目に良い生活習慣はコレ!

目に良い生活習慣はコレ!

以下、目に良いとされる「生活習慣」となります。

生活習慣効果
紫外線対策(帽子や日傘、サングラス)白内障、加齢黄斑変性、翼状片の予防
お酒を控える(1日純アルコール20g以内)視神経への悪影響を減らせる
禁煙白内障の予防、症状を進行させない
バランスのとれた食事ビタミンAやオメガ脂肪酸など目に良い栄養素をバランスよく摂取できる
スマホやパソコンなどの照明を避ける眼精疲労や近視化、急性内斜視などのリスクが下がる

※引用元:目に良い生活習慣 | 川本眼科(名古屋市南区)

以上、目に良い生活習慣となります。

これらの習慣をとりいれて治ることはないと思います。

ただし、普段の生活習慣を見直すことは、目をはじめ、日々の健康的な生活につながる効果が期待できると感じます。

■まとめ

今回の記事では、

  • 緑内障と白内障の違いや症状
  • ビジョントレーニングによって期待できる効果
  • 目に良い生活習慣

を紹介いたしました。

緑内障・白内障どちらも治療方法がありますが、進行すると手術が必要になる場合があります。

普段の治療と合わせて、ビジョントレーニングを取り入れることで目や脳の機能を向上させ、緑内障や白内障の症状の改善にもつながるかなと感じます。

加えて、目に良い生活習慣を意識していただくことで、日々の健康的な生活につながる効果が期待できるでしょう。

本記事が、みなさんの健康的な生活に活用いただけますと幸いです。

■参考元

白内障と緑内障の違いは?備えるために意識すべきポイントも

緑内障による視機能障害を防ぐために今日からできる10項目

老化に伴う動体視力低下のメカニズムを解明~神経細胞が決まった位置にシナプスを形成するのには意味があった~

目に良い生活習慣 | 川本眼科(名古屋市南区)

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